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ソフトバンク：五回に一挙６得点　巨人は野間口が８失点　○ソフトバンク１０−４巨人●（１日、オープン戦）　　ソフトバンクが五回に７安打を集め一挙６得点。打者一巡の猛攻に、王監督も「打線がよくつながったね」と、ご満悦だった。先発した期待の新人、大場は４回２失点で、制球に課題を残した。巨人は、上原が３回６奪三振と順調だが、ローテ候補の野間口の８失点は気がかり。　　◇大場翔太＝ソフトバンク・２２歳…初の実戦は「ほろ苦」　　白い粉がマウンド上に舞う。キャンプで注目を集め続けた大物ルーキーも初めての実戦に力が入るのか、球が高めに浮く。しきりにロージンに手をやる姿が、その状態を物語っていた。　　予定した五回を持たず降板。プロ初の実戦は４回４安打２失点と、ほろ苦い内容だった。「少し力が入って……」。その口から反省の言葉が漏れた。　　初回。最初に投じた１４２キロの高めの直球を巨人・亀井が右翼線へ二塁打に。最速１４７キロを記録したが、安打を許したのはいずれも高めの直球だった。　　四回は、抜けたスライダーが小田嶋の頭を直撃した。「（気持ちが）ちょっと上ずった」と振り返る。その後は四球と左前適時打。続投は厳しかった。　　ただ、この結果で実力を見定めるのは早計だろう。王監督の「大場も人の子だった」という言葉に尽きる。　　先発で投げ合った「中学生のころからのあこがれ」の巨人・上原は緩いカーブを見せたり、課題のシュートを試したりと「遊び心」に満ちていた。　　「やっとプロ野球生活が始まったということだよ」と王監督。歩み始めたルーキーを見つめる視線は穏やかだった。【田原和宏】　　〇…先発復帰の巨人・上原。３回２失点も、エースらしい見応えある投球内容だった。　　公式戦で最後の先発は０６年１０月５日の横浜戦。オープン戦とはいえ、久しぶりの先発だが「特に意識もしなかった」と、堂々たるマウンドさばきを見せた。その初球は１０５キロのスローカーブ。ゆとりすら漂わせた。　　初回にソフトバンク・川崎、明石の連続長短打などで２点を許したが、その後は最速１４１キロの直球と「９割方完成」というフォークのコンビネーションで、３回６奪三振。「課題」と語るシュートも織り交ぜ、打者のバットをへし折った。　　「結構満足した」と上原。心配されるスタミナも、降板後にブルペンで投げ込むなど調整に余念はなく、開幕戦を見据えて「一日一日を大切にしたい」。　毎日新聞　2008年3月1日　19時49分　（最終更新時間　3月1日　22時13分）