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外為・株式：東京＝１２時　１ドル＝９９円５１～５４銭  >> 過去記事一覧【ジャカルタ＝代慶達也】インドネシアのユドヨノ大統領は26日、ジャカルタを訪問したタイのサマック首相と初めて会談、インドネシアからタイへの天然ガス供給など資源や投資・貿易分野での二国間関係を強化することで合意した。また両首脳はミャンマーの民主化の問題なども協議した。死語が復活するかもしれない。「保守本流」。定義は人によって異なるが、一般的には吉田茂政権以来の軽軍備・経済重視路線、かつて自民党内で大きな勢力を誇った旧田中派・旧池田派の系譜を指す。伝統的な保守から社会民主主義に近い人まで包み込み、国会対策などを通じ野党・社会党の意向も酌んで意思決定する。「５５年体制」を象徴する言葉のモデルチェンジを、民主党が仕掛けようとしている。　「小沢民主こそ保守本流だ」。狼煙（のろし）をあげたのは、菅直人代表代行だ。自民党総裁選を優位に進める安倍晋三官房長官は、憲法改正や集団的自衛権の行使容認を主張。安倍氏に「保守亜流」のレッテルを張ってタカ派イメージを際立たせれば、不満を持つ穏健保守の自民支持層まで民主党が取り込めるとの思惑がちらつく。　市民運動が政治活動の原点で、若き日に反・田中角栄キャンペーンを展開した菅氏の「民主・保守本流論」。８月下旬、党幹部の会合で飛び出した菅氏の発言に、小沢一郎代表も苦笑いするしかなかった、と出席者は振り返る。　その小沢氏も「保守」を意識しているようだ。11日、代表再選に向けてまとめた基本政策の発表直前、文書の冒頭に書き加えたのは「日本の良さを保守（する）」との文言だった。「『ちょい不良（ワル）』ならぬ『ちょい右』だな」。民主党で選挙対策にたずさわる幹部は「選挙に勝てる候補者像」をこう表現して、戦略を練り始めた。　旧田中派が毎年、研修会を開いていた静岡県函南町の「富士箱根ランド」。小沢氏を支持する民主党議員グループ「一新会」は今月２―４日、支援者ら７００人を動員して全国研修会を開いた。　訪米中の小沢氏に代わって講演したのは無所属の田中真紀子衆院議員。小沢氏は旧田中派時代に事務局長として研修を仕切った経験があり、思い入れの強いイベントだ。一新会事務局長の前田雄吉衆院議員は小沢氏から「研修会は失敗するな」との厳命を受け、派閥全盛期の箱根研修の模様を伝える田中角栄元首相の写真集を常に小脇に抱えていた。参加した秘書は「昔の木曜クラブ（旧田中派）のようだった」と打ち明ける。　「私が自民党にいた当時、党内の７―８割はハト派。タカ派はごく一部だった」。旧田中派出身で民主党国会対策委員長の渡部恒三氏は言う。にじみでるのは、安倍氏の祖父・岸信介元首相を源流とし、小泉純一郎首相、安倍氏に連なる森派を傍流視する思いだ。　対する自民党。小泉首相や安倍氏は、小沢氏や渡部氏ら旧田中派の申し子たちが主導権を握る民主党を「古い自民党」と位置付ける。小沢氏の代表再選によって、かつての自民党内の派閥抗争が自民・民主両党の争いに置き換わった印象さえある。　「改革の炎をしっかりと燃やし続けなければいけない」（安倍氏）　「基本的な考え方をきっちり示せばいい」（小沢氏）　小沢、安倍両氏の発言を聞くと、不思議と「しっかり」「きっちり」という言葉が耳に残る。安倍が「美しい国」、対する小沢氏は「公正な国」を掲げるが、具体的な国家像が世論に伝わっているとは言い難い。　小沢氏は来夏の参院選で非自公勢力を結集し、与党を過半数割れに追い込むことを最大の目標に掲げる。だが保守層にウイングを広げれば広げるほど、旧社会党系をはじめとする党内左派や労組など旧来の支持層に不安が広がる。小沢氏登板まで民主党をけん引してきた前原誠司前代表ら若手には安保政策などで安倍氏と共通する部分が多い半面、自民党内には「反安倍勢力」もくすぶる。　二大政党の間になお残るあいまいさを「しっかり」「きっちり」させたとき、何が起きるのか。「保守本流」の定義の見直しは、政権の枠組みを巡る将来の政界再編への胎動を暗示しているのかもしれない。「柿右衛門と鍋島」展：肥前磁器の精華を集め　東京・出光美術館で来月５日から２８日の東京外国為替市場の円相場は３営業日ぶりに反落し、夕方には一時的に１ドル＝１００円２０銭付近まで下げた。午後５時時点は、前日同時刻より６２銭円安ドル高の１ドル＝９９円９９銭～１００円０２銭。